高校生の時の話です。
夏休みを利用して地元に帰省した私は本が読みたくて図書館へ行きました。
本を探してると4、50代くらいでしょうか
一人のおじさんがすれ違ったと思ったら、直ぐ引き返してきて「こんにちは」と声をかけてきました。
『え?何?』と思いましたが「こんにちは」と返しました。
それからそのおじさんは私のそばを離れません。
本を探したいのに気づけば近くにいるので、だんだんと嫌な気持ちになってきました。
数分後おじさんが窓側の椅子に移動したのを確認して私は2階へ。
その際に失敗してしまいました。
階段を登る際、そのおじさんと目が合ってしまったのです。
2階は節電しているのか薄暗く、たった一人サラリーマンの格好をした男性がいるだけでした。
一安心して2階で本を探そうとしたのも束の間、さっきのおじさんまで2階へあがって来たのです。
私の近くまで来たおじさんは「やぁ、また会ったね」と・・・。
「さっき目が合ったから追いかけてきたでしょ!」と言いたかったですが、もう恐怖で言葉がでませんでした。
私に出来たことはサラリーマンの男性のそばから離れないことです。
おじさんが離れた隙をみてダッシュで階段を駆け下り、結局なにも借りずに帰ってきてしまいました。
今思えば図書館の人に言えば良かったです。
当時の私は恐怖心でパニックになってたと思います・・・。