中学の同級生の女性とばったり買い物でスーパーに来たときに出くわす。
彼女は、由美子さんとする。
これから三回忌なのだという。
誰のかを聞くまもなく彼女は「私のせいなんだと思うのよ」
結婚して、しばらくしたころに電話がかかってきた。
知らない女性の声で何事かをつぶやいたあとに「しのぶがなくなる」
という声が聞こえた。
いたずら電話だと思いあまり気にしなかったが、
しのぶとは母の名前なのでそれが亡くなるとは縁起が悪いなと思ったが、亡くなるどころかピンピンしている。
やがて数年して妹夫婦に子供が生まれる。
その妹夫婦の子供の名前が決まったというので、
聞くと驚いた。
自分と同じゆみこなのだ。
それに、気づいたあと、
電話で「しのぶが死んだらゆみこが死ぬ」
そんな電話があった。
あの日、かかってきた声だ。
ゆみこは私と妹夫婦の子供の名前なのでどちらが死ぬのだろう、あるいは両方死ぬのだろうか。
それじゃ三回忌に急ぎます。
そう言うゆみこさんにまさかと呟くと、
「母の三回忌です」と寂しそうに呟いて行ってしまった
次はなんとなく自分だという気がするのだという。