一回客観的に怪談の体験をした人を見たことがある。
友人の家に泊まりに行った時、友人の姉が僕らが遊んでるリビングで電話していたのだが急に
「ギャアー!!」とケータイを投げ出し、泣き出した事があった。
何があったか聞いた所、
女友達と電話していたら急に電波が悪くなったらしい。
「もしもし?聞こえる?」
と聞いた所、全然知らないおじさんの声で
「聞こえてるよ」
と返され、怖くなって泣いたそうだ。
僕らは直接そのおじさんの声を聞いたわけではなかったが、弟の友人である僕らがいる所でウソの為に泣くとは思えず、その日はその後に見ようとしてた呪いのビデオを見るのをやめた。
という話を怪談話に使おうとディテールの確認の為、オーストラリアに引っ越してしまった件の友人に連絡して細部の確認をした。
友人はパーティ中だったのにもかかわらず当時の話を思い出して詳細に話してくれた。そのおかげでこの話が出来た。
「ごめんな、楽しんでるところ、色々思い出してくれて」
「何の話?」
「パーティ中なんやろ?後ろザワザワしてるやん」
「、、、オレ今ビーチで1人やで」
ギャー!とは叫ばなかったが僕らはすぐに電話を切った