てんてけてん(実話) 投稿者:茶輪

私が小学生だった頃、とある日の休み時間にクラスメイトの男子二人が教室の隅で会話をしているところを目撃した。

クラスの男子A「B、昼休みになったら屋上で一緒に『てんてけてん』しよう!」
クラスの男子B「うん、いいよー」
何気ない会話だったにも関わらず、私は「てんてけてん」が一体何なのか気になった。

その後、タイミングを見計らってAを呼び出して「てんてけてん」について聞いてみた。
しかし、彼は「『てんてけてん』は『てんてけてん』だよ〜」等、はぐらかすだけで私に何も教えてくれなかった。
それはBに聞いても同じだった。

昼休みになり、私は「てんてけてん」が何か気になったので屋上に向かおうとも思った。
しかし、それだけのためにわざわざ屋上まで足を運ぶのもバカバカしいという気持ちと、屋上で男子が二人きりの秘密の約束を交わしていたようにも見えたので邪魔しては悪いという気持ちがあったため、結局はそのまま教室で読書をして過ごすことにした。

あれから10年以上経った今でも頭の片隅に「てんてけてん」の記憶が残っており、それが一体何なのか未だに分からない。
恐らく、本人たちに聞いても覚えてなかったりで答えられないだろう。
こうして「てんてけてん」は永遠に解けない謎の一つとなった。

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